【住吉区】整形外科が解説!腰痛と神経痛の関係性やメカニズム、坐骨神経痛の予防ポイントなどについて
腰の痛みや足のしびれが続くと、単なる疲れでは片付けられない不安が出てくるものです。こうした症状の背景には、神経のトラブルが関係しているケースも少なくありません。特に坐骨神経痛や背骨の神経痛は、生活に支障をきたしやすく、原因がわかりにくいのが特徴です。こちらでは、腰痛と神経痛の関連性、整形外科における診断の要点などについて解説します。住吉区で整形外科をお探しの方も参考にしていただければ幸いです。
腰痛と神経痛の関係を知る

腰の不調にはさまざまな要因が存在しますが、特に神経が関与しているケースでは、痛みやしびれが複雑化することもあります。まずは、腰痛と神経痛の関連性について見ていきましょう。
腰痛と神経痛はどう違うのか
腰痛は、腰まわりに痛みを感じる状態を指し、筋肉のこわばりや姿勢の崩れなどが原因として挙げられます。一方、神経痛は神経が刺激されることによる痛みで、ピリピリしたしびれや鋭い痛みが特徴です。この2つは別物と考えられがちですが、実際には密接に関係しています。
腰椎から伸びる神経が及ぼす影響
腰椎は神経の出入口となっており、何らかの異常が生じると神経が圧迫され、刺激を受ける可能性があります。例えば、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では、神経の通り道が狭まり、腰の痛みに加え、足先にかけての痛みが生じます。
よく見られる関連例
- 腰の筋肉に炎症が生じると、近隣の神経にも影響が及び、刺激される場合があります。
- 椎間板の突出により神経根が圧迫され、腰痛としびれを併発することがあります。
- 骨の変形(例:変形性脊椎症)により、神経が刺激され神経痛へと移行するケースも見受けられます。
このように、腰まわりの構造的な問題が神経痛を引き起こすことがあるため、単なる腰の痛みと軽視しないことが重要です。
痛みの性質による識別
腰痛と神経痛が併存する際には、痛みの性質に特徴が現れます。神経痛が関わっている場合、刺すような痛みや電流が走るような感覚、さらに一部の皮膚感覚の異常が認められることがあります。
神経痛のサイン
- 片側の足にだけ痛みやしびれがある
- 痛みが腰から足先にかけて移動する
- 座っているときに痛みが強まる
- 寝ていても痛みやしびれが続く
これらの症状がある場合、筋肉や骨格の問題だけではなく、神経が関与している可能性があります。
放置するリスク
腰痛が慢性化し、神経が圧迫された状態が続くと、しびれが残ったり筋力が落ちたりする懸念があります。重症の場合、足の可動性が低下するほか、排尿・排便に異常が現れるケースもあるため、早期の診察が不可欠です。
腰痛に神経が関与しているかどうかは、外観だけでは判断が困難です。整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像診断を用い、神経がどのような影響を受けているか詳細に確認します。
神経痛のメカニズムと整形外科での診察プロセス

背骨と神経の関係
背骨(脊椎)は、頚椎、胸椎、腰椎、仙椎など複数の部位から構成され、その内部を脊髄という重要な神経束が通っています。脊髄からは末梢神経が分岐し、手足や内臓へと信号を伝達します。そのため、背骨のいずれかで神経が圧迫または刺激を受けると、身体の各部位に痛みやしびれが現れます。
神経痛を発症するメカニズム
神経痛の多くは、何らかの物理的刺激により神経が圧迫されることで発症します。例えば、加齢に伴う骨の変形、椎間板の摩耗、背骨の炎症などが引き金となる場合があります。
よくある原因
- 腰椎椎間板ヘルニア:背骨間にある椎間板が突出し、神経を圧迫する
- 脊柱管狭窄症:脊髄の通路が狭くなり、神経が圧迫される
- 変形性脊椎症:骨の変形により、神経が刺激を受ける
- すべり症や圧迫骨折:背骨の整列が崩れ、神経に過度な引張りがかかる
このような状態になると、神経が炎症を起こしたり、慢性的に圧迫されることにより、電流が走るような痛みやしびれが生じる可能性があります。
症状が現れる部位はさまざま
神経は、背骨の各部位に対応する身体の部位が決まっているため、異常が生じた箇所によって、現れる症状の部位は変動します。
神経の圧迫位置と症状の関係
- 頚椎の神経が刺激されると、肩から腕にかけてしびれや脱力感が現れます。
- 胸椎に圧迫が生じると、胸部や背中の痛み、体幹部分のしびれが見られます。
- 腰椎および仙椎に異常がある場合は、お尻から足先にかけての痛みやしびれが起こることがあります。
痛みの出現部位と背骨の異常部位が一致するとは限らないため、自己判断は難しいです。
整形外科における診断プロセス
神経痛の原因を解明するためには、症状の現れ方や部位を正確に把握することが重要です。整形外科では、以下の手順に沿って診断が行われます。
問診および身体診察
まず、痛みの発症時期や性質、どの動作で症状が悪化するかなどを詳細に確認します。さらに、神経機能を評価するため、足や手のしびれ、筋力低下、腱反射の異常なども検査されます。
画像診断検査
必要に応じて、以下のような検査が実施されます。
- レントゲン検査:骨の変形やすべりの有無を確認
- MRI検査:椎間板および神経の圧迫状況を立体的に評価
- CT検査:骨折や骨の構造異常を詳細に把握
これらの検査により、神経がどのように圧迫されているか、どこに問題があるかが明確になります。
早期発見の重要性と予後への影響
神経痛を長期間放置することで、感覚の鈍化や運動機能の低下が進行するおそれがあります。症状が軽度のうちに原因を特定し、適切な治療方針を策定することで、回復の見込みも高まります。たとえ痛みが一時的に緩和されたとしても、根本的な原因が残存している場合、再発の可能性があるため、整形外科での早期診断が極めて重要です。
坐骨神経痛と日常生活における予防ポイント
坐骨神経痛は、日常生活の習慣を見直すことで予防および改善に寄与する可能性があります。日々の生活で心がけるべきポイントをいくつかご紹介します。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛(座骨神経痛)は、腰からお尻、足先にかけて、痛みやしびれが現れる症状です。主な原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、腰まわりの神経を圧迫する疾患が挙げられます。さらに、加齢、不良姿勢、運動不足などが発症の要因となりやすく、日常生活との密接な関連が特徴です。
姿勢の見直しが重要
長時間のデスクワークやスマートフォン操作により、猫背や前かがみの姿勢が続くと、腰椎への負担が増大します。この状態が続くと、坐骨神経に悪影響を及ぼすおそれがあります。椅子に深く腰掛け、骨盤をしっかりと立てる、背もたれを有効に活用するほか、過度な腰の反りにも注意しましょう。
運動習慣の改善
筋力の低下は、坐骨神経痛の原因の一つです。特に、腹筋、背筋、臀部の筋肉が衰えると、腰椎を安定させる力が弱まり、神経への圧迫リスクが高まります。軽いストレッチやウォーキングなど、無理なく行える運動を日常生活に取り入れることが予防につながります。
ストレッチの例
- 太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチを行う
- お尻の筋肉(梨状筋)を十分にほぐす
- 腰をひねる動作で柔軟性を維持する
こうした動きは、神経の通り道に余裕を持たせ、痛みの軽減にも役立ちます。
体重管理の重要性
体重の増加は、腰にかかる負担を大幅に増やす要因です。特に、急激な体重増加は関節や椎間板に強い負担をかけやすく、症状の悪化を招くおそれがあります。食生活の見直しや間食を控えるといった工夫は、身体への負担軽減に寄与します。
日常動作の工夫
床から物を持ち上げるときは、腰を無理に曲げず、膝をしっかりと使って持ち上げることが重要です。また、寝具も大切な要素です。柔らかすぎるマットレスは腰が過度に沈み込み、神経を圧迫する可能性があります。適度な硬さと十分な支持力を持った寝具を選ぶことで、腰への負担を減らします。
生活習慣の見直しは、坐骨神経痛の予防のみならず、全身の健康維持にも寄与します。ただし、気になる症状がある場合は自己判断を避け、整形外科で医師のアドバイスを仰ぎましょう。
住吉区で整形外科を利用するなら月山クリニックへ
つらい痛みやしびれが続くと日常生活に支障をきたし、気持ちまで沈みがちです。月山クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせたリハビリや治療を行っています。住吉区で痛み・しびれに関するご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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住吉区で神経痛に対応する整形外科の月山クリニック
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住所 | 〒558-0003 大阪府大阪市住吉区長居3丁目8−5 |
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